モバイル端末の最終進化は
一方的に進化が著しいモバイル端末の行方を考えた。完全に未来夢想記事。携帯電話の出だしのころから携帯電話に触れていた世代だからこそ思うこと。

モバイルは「生活の秘書」ドラえもんになる
かねてより思っているのがこの結論。ちょっと前まで「R2-D2 」が答えだったのですが、いろいろと突き詰めていくと日々の生活を管理・マネージングしてくれる存在、なんでも調べてくれて、危険察知などもしてくれる、そんな機器(家電端末?)としての「ドラえもん」が携帯端末の最終形態なのではないかなーと妄想したわけで、主な機能を次に挙げる。
マネージャー機能
マネージャー機能は生活に関する多くをマネージングする機能である。今の芸能人のマネージャーのイメージにほぼ近く、毎日のスケジュールや、やらなければいけないこと(Todoリスト)をかわりに管理してくれることのほかに、毎日の健康管理や所持金、睡眠時間など、ライフスタイルのあらゆるすべてに問題が発生しないよう「監視」してくれるという素晴らしい機能である。
- お金の管理
- 健康の管理
- スケジュールの管理
- タスク(Todo)管理
- 移動するときの交通機関、所要時間の管理
- バックパック(鍵やPCなどを預けられる機能)など
ボディガード機能
持ち主を、守ります。あらゆる危険、がどの範囲までかは特に考えないが、危険察知機能としてどこまで使えるのかわからないが、例えば今から食べるごはんのなかに、持ち主が食べられないものが入っていないか、とか、危険な状況に陥ったときはセキュリティ会社へ自動通報など、防犯的な意味あいも生まれてくる。
- 防犯ブザー機能
- 脅威と戦う機能
- 飲食物チェック
- 空気中に含まれるもののチェック
- GPSにより現在地が危険かどうかのチェック
レコメンド機能
いわゆる「おすすめ」機能。いわば、今まで蓄積した趣味嗜好のデータのなかから、これは好きだろうというものを算出し、「こんな新しいものが発売されました」「ここへ行ってみたらいかがですか」とベストな提案をしてくれる機能。Amazonやよくあるブログなどでもある、この○○○が好きな人はこんなものも好きです、というあれだ。
このレコメンド機能により、自分の視界以外の部分へ視野が広がり、本人自身のさらなる成長にもつなげられる。この端末とともに生活を送るだけで、自然とスキルアップがのぞめるというものだ。
情報収集への提案だと、最近ならGunosy(グノシー)がこれに近い。
利器である秘書に頼りきるな
作中に出てくる「野比のび太」は毎回多くのわがままをドラえもんにぶつける。あんなこといいな、こんなこといいな、と。有能な秘書として秘書がやるべきものことは代わりに行うことができる。情報検索から提案までできる端末は有能だ。
よく携帯を一斉に操作している若い人間を見て、年寄りが『機械に使われている』という皮肉があるが、まったくそのとおりで、「やりたいことがある」から「それを実現させる機械を使う」のが筆者は正しいと感じている。「やりたいことがない」から「それとなくmixiやTwitterで時間を潰す」状態になってはいけないと思うのだ。不毛なゲームに時間やお金をつぎ込んでいくよりも、そのお金で資格を獲るとかすることもできるはずなのに。情報や機械に対しても受け身になっていると受け身の人生を歩みかねない。その意味では、「叱る」「なだめる」機能のあるドラえもんは有能な秘書、まさしく携帯端末の未来の形なのではないかと。
そういえば、この「端末」だが、危険性の側面を考えるととてもおそろしい。なにせ管理するコンピューターにはおそるべきボリュームの個人情報が集積される。悪用しようとすると数えきれないほどの用途が生まれる。それこそ、伊坂幸太郎 著「モダンタイムス」で描かれていたような犯罪も管理されたような情報システム世界があり得てくる。携帯中毒という言葉があるが、「とっても大好き」も考えものだ。
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